忙しい移動中でもパフォーマンス維持!賢い携帯食の選び方
移動が多い日の課題:パフォーマンスを落とさない食事とは
日々の営業活動では、移動時間が大きな割合を占めることも少なくありません。電車での移動、お客様先への訪問、次のアポイントまでの待ち時間など、オフィスにいる時間よりも外出している時間の方が長い日もあるでしょう。
このような移動の多い日、食事はどうされているでしょうか。移動中に急いで食べたり、次の移動まで時間がないため抜いてしまったり、手近なコンビニで済ませてしまうといったケースが多いかもしれません。しかし、このような食生活は、知らず知らずのうちに体調や集中力に影響を与え、仕事のパフォーマンスを低下させる可能性があります。
特に、移動中はエネルギーを消費しやすく、また、体調が優れないと商談やプレゼンなど、重要な場面で十分な力を発揮できなくなります。忙しい移動中であっても、パフォーマンスを維持するためには、食事への意識が重要になります。
なぜ携帯食が必要なのか? 移動中の食事の重要性
移動中に適切な食事を摂ることは、単にお腹を満たすだけではありません。パフォーマンス維持のために、以下の点が重要になります。
- エネルギーの安定供給: 長時間の移動や立ち仕事は、体力を消耗します。適切なタイミングでエネルギー源となる栄養を補給することで、疲労を防ぎ、集中力を維持することができます。
- 血糖値のコントロール: 食事を抜いたり、お腹が空いた状態で急に糖質の多いものを摂ったりすると、血糖値が急上昇・急降下しやすくなります。これは眠気や集中力の低下を招く原因となります。血糖値を安定させるような食品選びが大切です。
- 栄養バランスの補填: 移動中はどうしても手軽さ優先になり、栄養バランスが偏りがちです。携帯食で不足しがちな栄養素を補うことで、体調を整えやすくなります。
そこで役立つのが「携帯食」です。手軽に持ち運べ、移動中や隙間時間にサッと摂れる携帯食を賢く活用することで、忙しい日でもパフォーマンスを維持しやすくなります。
パフォーマンスを維持するための携帯食選びのポイント
移動中の携帯食を選ぶ際には、以下の点を意識してみましょう。
1. 手軽さと保存性
移動中に気軽に摂れること、そして長時間持ち運んでも傷みにくいことが重要です。個包装になっていたり、常温保存が可能なものが適しています。
2. 腹持ちの良さ
すぐにエネルギーになるだけでなく、ある程度腹持ちが良いものが、次の食事までの空腹による集中力低下を防ぎます。
3. 栄養バランス
特定の栄養素に偏るのではなく、エネルギー源となる炭水化物、体の構成要素やエネルギー代謝に関わるタンパク質、体の調子を整えるビタミンやミネラルも意識できると理想的です。
4. 食べやすさ
移動中の電車内や車内、休憩時間など、限られたスペースや時間で食べやすい形状であることも大切です。ポロポロこぼれやすいものや、においが強いものは避ける方が無難です。
コンビニや駅で手に入る!賢い携帯食リスト
上記のポイントを踏まえ、コンビニや駅の売店などで手軽に購入できるおすすめの携帯食をご紹介します。
たんぱく質を補給できるもの
たんぱく質は腹持ちが良く、体の材料となる重要な栄養素です。
- プロテインバー: 手軽にたんぱく質を補給できます。ただし、糖質や脂質、添加物が多いものもあるため、栄養成分表示を確認し、できるだけシンプルなものを選ぶと良いでしょう。
- ゆで卵: 良質なたんぱく質源です。殻付きのまま持ち運べば衛生的です。
- サラダチキン: たんぱく質が豊富で低カロリーです。ただし、開封後は早めに消費する必要があります。
- 無糖ヨーグルト/ヨーグルトドリンク: たんぱく質に加え、腸内環境を整える乳酸菌も摂取できます。砂糖が入っていないものを選びましょう。
エネルギー源(炭水化物)として
脳のエネルギー源となる炭水化物は必要ですが、急激な血糖値上昇を避けるために、食物繊維を含むものやGI値が比較的低いものを選ぶと良いでしょう。
- おにぎり(雑穀米や玄米入り): 白米より血糖値の上昇が穏やかです。具材はツナマヨや昆布など、たんぱく質やミネラルを含むものがおすすめです。
- 全粒粉サンドイッチ: 食物繊維が含まれており、腹持ちが良いです。具材も野菜や卵、チキンなどが入ったものを選ぶとバランスが良くなります。
- 干し芋: 食物繊維やミネラルを含み、自然な甘みで腹持ちも良いです。
- バナナ: 手軽にエネルギーを補給でき、カリウムなどのミネラルも含まれます。
ビタミン・ミネラルを補給できるもの
体の調子を整え、エネルギー代謝をサポートします。
- ナッツ(素焼き): ビタミンEやマグネシウム、良質な脂質を含みます。少量で満足感があり、腹持ちも良いですが、食べすぎには注意が必要です。
- ドライフルーツ: ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。糖分が多いので、少量に留めるか、無糖のものを選ぶと良いでしょう。
- ミニトマト、カットフルーツ: ビタミンCなどを手軽に摂れます。傷みやすいので、購入後早めに摂るか、保冷剤などを活用しましょう。
- 野菜ジュース/スムージー: ビタミンやミネラルを手軽に補給できます。ただし、果糖が多いものもあるため、原材料を確認することをおすすめします。
飲み物も重要
移動中は意外と脱水しやすい環境です。こまめな水分補給を心がけましょう。水やお茶が基本ですが、体力が消耗している時には電解質を含むスポーツドリンクや、プロテイン入りのドリンクも選択肢に入ります。糖分の摂りすぎには注意が必要です。
避けるべき携帯食
逆に、移動中の携帯食としてはあまり適さないものもあります。
- 砂糖が多く含まれるお菓子や清涼飲料水: 一時的にエネルギーになりますが、血糖値の急上昇・急降下を招きやすく、その後の眠気や集中力低下に繋がります。
- 油分の多い揚げ物やスナック菓子: 消化に時間がかかり、胃もたれを引き起こす可能性があります。移動中の体調不良の原因となることもあります。
- 極端に量が多いもの: 移動中に食べきれず、持ち運びにも不便です。
実践のヒント:まずは手軽な一品から
全てを一度に取り入れるのは難しいかもしれません。まずは、ご自身の移動スタイルや普段の食習慣に合わせて、手軽に取り入れられそうな一品から試してみてはいかがでしょうか。
例えば、
- 朝、家を出る前にゆで卵を一つポーチに入れる
- 移動中に小腹が空いたときのために、カバンに素焼きナッツの小袋を入れておく
- コンビニに立ち寄った際、おにぎりと一緒に無糖のヨーグルトドリンクを選ぶ
といった簡単なことから始めることができます。
まとめ
移動が多い日でも、携帯食を賢く活用することで、エネルギー不足や栄養バランスの偏りを防ぎ、仕事のパフォーマンスを維持することができます。コンビニや駅で手軽に購入できる食品もたくさんありますので、ご自身の体調やスケジュールに合わせて、ぜひ取り入れてみてください。適切な栄養補給は、忙しい日を乗り切るための大切なサポートとなります。