仕事中の集中力低下・だるさは軽度脱水かも?手軽な水分・電解質補給術
忙しい毎日の「なんとなく不調」は脱水が原因かもしれません
毎日、仕事に追われていると、自分の体調に意識を向ける時間がなかなか取れないものです。特にデスクワーク中心であっても、会議が続いたり、移動が多かったりすると、気がつけば水分を長時間取れていなかった、という経験はないでしょうか。
「なんだか集中できない」「午後になるとだるい」といった「なんとなく不調」は、実は気づかないうちに進行している「軽度脱水」が原因の一つかもしれません。脱水というと、大量に汗をかいたときや夏場の熱中症をイメージしがちですが、日常生活の中でじわじわと水分が失われることでも起こります。特に、意識しないと水分摂取量が不足しがちなビジネスパーソンは注意が必要です。
軽度脱水が仕事のパフォーマンスに与える影響
私たちの体の約60%は水分でできており、水分は体温調節や栄養素・酸素の運搬、老廃物の排出など、生命活動に不可欠な役割を担っています。体内の水分がわずかに不足しただけでも、様々な機能が低下することが知られています。
具体的には、以下のような影響が仕事のパフォーマンスに現れる可能性があります。
- 集中力の低下: 脳への血流が滞りやすくなり、思考力や判断力が鈍る可能性があります。
- 疲労感・倦怠感: 体全体の機能が円滑に行われなくなり、疲れを感じやすくなります。
- 頭痛: 脱水により血管が収縮し、頭痛を引き起こすことがあります。
- イライラ感: 体調不良が精神的な不安定さにつながる場合があります。
喉の渇きを感じ始めた時点で、すでに体は軽度の脱水状態にあると言われています。喉が渇く前に、こまめに水分を補給することが大切です。
水分だけでは不十分?電解質の役割
体から失われるのは水分だけではありません。汗や尿と一緒に、カリウムやナトリウム、マグネシウムといった「電解質」も失われます。電解質は、体液のバランスを保ったり、筋肉や神経の働きを助けたりする重要なミネラルです。
水分だけを大量に摂取しても、電解質が不足していると、体液のバランスが崩れ、かえって体調を崩すこともあります。特に、たくさん汗をかいた時や、夏場、冷房の効いたオフィスに長時間いる場合などは、電解質の補給も同時に考えることが望ましいです。
忙しいビジネスパーソンのための手軽な水分・電解質補給術
日々の忙しさの中で、意識的に水分や電解質を補給するには、いくつかの手軽な方法があります。
1. 定期的な水分補給を習慣にする
- マイボトルを持ち歩く: デスクやカバンに水筒やペットボトルを常備し、意識的に一口ずつ飲む習慣をつけます。
- リマインダーを活用する: スマートフォンアプリやPCのポップアップなどを利用して、一定時間ごとに水分補給を促すアラームを設定するのも有効です。
- 会議の前後に飲む: 会議中は集中して水分補給を忘れがちです。始まる前と終わった後に意識して水分を取り入れましょう。
2. 手軽に手に入る飲み物・食品を活用する
- 水・麦茶: 基本となる水分補給です。カフェインを含まないため、量や時間を気にせず摂取しやすい飲み物です。
- スポーツドリンク・経口補水液: 汗を大量にかいた時や、体調が優れない時に効果的に水分と電解質を補給できます。ただし、糖分が多い製品もあるため、日常的な飲み物として大量に摂取する際は成分を確認しましょう。ドラッグストアやコンビニで手軽に入手できます。
- 味噌汁やスープ: 食事から水分と電解質(特にナトリウム)を補給できます。コンビニのお惣菜コーナーやランチで意識的に取り入れるのも良いでしょう。
- 果物: バナナやオレンジ、スイカなどは水分だけでなく、カリウムなどの電解質も豊富に含んでいます。コンビニでもカットフルーツなどが手に入ります。
- 塩飴やタブレット: 手軽にナトリウムなどの電解質を補給できるアイテムです。デスクに常備しておくと便利です。
3. 利尿作用のある飲み物に注意する
コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには利尿作用があります。これらを全く飲まない必要はありませんが、カフェインを含む飲み物ばかりを飲んでいると、かえって体内の水分を排出してしまう可能性があります。カフェイン摂取量が多いと感じる日は、同時にカフェインを含まない水や麦茶などを意識して飲むようにしましょう。
まとめ
「仕事中に集中できない」「だるい」といったサインは、体が水分や電解質の不足を訴えている可能性があります。軽度な脱水状態は、自分で気づきにくく、知らず知らずのうちに仕事のパフォーマンスを低下させてしまうことがあります。
日々の忙しさの中でも、デスクに飲み物を置いたり、コンビニや外食で手軽に手に入る味噌汁やスポーツドリンクを活用したりするなど、こまめな水分・電解質補給を心がけることで、体調を整え、仕事の集中力や効率を維持することにつながります。ぜひ今日から意識して取り入れてみてください。